園から保護者の方に時間のある時に、少し目を通してもらいたく作成したページです。
 
「小さな事件」  2011.09
2年前に植えた”ヒメイチゴ”が今年はやっと実をつけ、だいぶ膨らんできました。
今年初めて収穫できるかなと思い楽しみにしていたところ、ある朝青い実がちぎられ庭に転がっていました。さっそく「熟して赤い実の写真」と「ちぎられた青い実」をセットで渡し3歳から5歳まで話をしてもらうことにしました。しばらくすると、4歳児のA君がもじもじと事務所に入ってきて、何か言いたそうな素振り。”ははぁー”と思い当たり「取ってしまった?」と話しかけると「うん・・・・○×△」とはっきり聞きとれないのですが「ごめんなさい」を表情で伝えています。「みんなが楽しみにしていた実だから、今度から取ったらダメだよ」と言った後「でも、ちゃんと自分から謝りに来たのは勇気があったね」と付け加えると、とたんに元気になって意気揚揚と部屋に戻っていきました。
しばらくすると、そのA君が5歳児のB子ちゃんを伴ってまた現れました。先程とはうって変わってはっきりと「はよ入りや。ちゃんと言いや」と先輩風を吹かして、打ちひしがれたB子ちゃんを促しています。そしてちゃっかり自分は椅子に座って成り行きを見守る感じです。B子ちゃんに「どうしたの?」と尋ねると、さすが5歳児「間違って実を取っちゃった」としょげながらもはっきりと伝えてくれました。先程と同じことを話すと、B子ちゃんもほっとしたように笑顔になり、二人で嬉しそうに部屋へ戻っていきました。
それにしても、A君の変貌ぶりには笑ってしまいますが、小さな胸の内が大きく揺れ動いたのが感じられました。こうした小さな失敗を重ねながら心が鍛えられていくのかなと思います。子ども時代はいいことだけでなく失敗の経験も必要なんですね。
 
「足るを知る」  2011.06
今回の震災でエネルギー供給のあり方が問われています。
「もっと便利に」と次々消費してきた私達に「足るを知る」という昔の人の教えが心に響いてきます。
今年の保育を話し合うなかで、こんな子どもの姿が出されました。おもちゃが豊富に与えられているからか、足りない 物があるとすぐにあきらめ他の遊びにうつってしまう・・・。既成のもので遊ぶだけでなく「あそびを自分達で考える」 「自分達で作ったもので遊ぶ」といった経験の必要性を感じました。
5 月のお誕生日会は「シャボン玉あそび」でした。ふくらます道具を手作りでいろいろ準備しました。どれが壊れずに 上手にできるか、次々試しながら「こっちの方がこわれない」「もっとゆっくり吹きや」と友達同士伝え合っていました。 大きなシャボン玉がふわりと浮かぶと歓声をあげていました手間はかかるけれどあるものから工夫して作り出す、その過 程の中に智恵と達成感がつまっている、そんな風景でした。
 
「保育園で育つ子ども」  2010.12
毎年夏のお祭りが終わる頃、遊具や空箱をたたいてだんじりごっこが流行ります。日ごとに リズムは合っていき踊りだす子もあらわれます。何回も繰り返す姿は「熱中」そのものです。子どもは 生活の中で興味を持ったことを遊びにし、その体験をしっかり自分の中に刻んでいきます。
こういった情景は日中のあそび場面だけでなく、食事や服の着替え、お昼寝やトイレトレーニング等の自立に 向けた習慣づけの過程でも見られます。例えば脱いだ服をたたむことも、子どもにとってやってみたくなる活動 です。裏返った袖の表返しは、憧れるお母さんの姿のようで、できた時は
達成感いっぱいです。着脱の繰り返しの 中で表裏、左右、前後の概念も身体で学んでいきます。 乳幼児期の教育はそういうまるごとの生活体験によって 育まれると思っています。
保育園は生活の場そのものです。子ども自身がやってみたくなる環境を日々の生活の中に用意しながら、 困難なことにも立ち向かう力を育んでいくことで、子どもの「学び志向」が育っていくと思っています。
 
子育てに優しい街に  2010.09
大阪の二児置き去り事件は、その痛ましさに多くの人が関心を寄せ、話題にんぼりました。 保育園に関わる私達も、保育園に入れていたらそこまで至らなかったのではと残念でなりません。
この事件を子育ての中のお母さんに「どう思いますか?」と聞くと「考えられへん」と即答する人もいますが 「絶対したらあかんけど、気持ちは分からないでもない」と答える人もいます。夫婦2人の子育てでも大変なのに、 まわりに頼る人がいない子育てを想像すると、自分が平常心でいられるか自信がないというのです。
日々の子育てでお母さんが追い詰められた気持ちになる時とはどんな時でしょうか上手にミルクを飲んでくれない、 夜泣きで少しも寝てくれない、ぐずって機嫌が悪いが原因が分からない・・・。幼児になればイヤイヤが激しくなり、 自分の重いがとおるまでひっくり返ってダダををこねる、そんな場面を増えてきます。自分の育て方が悪いせいで わがままになったのではと自信をなくすこともあります。そんな時、周囲の厳しい視線が不安に拍車をかけます。
本来子どもの成長は親を幸せな気持ちにしてくれるものです。しかし余裕の無いときにはそれすら
感じられなくなって しまいます。 そんな時少しでも自分の時間が持てたり、周りの人が一緒に子どものかわいさに共感してくれたら、 子どもをかわいく思う気持ちも取り戻せることでしょう。
社会的な子育て支援を保育園も担う時代になり、幼児の園でも地域の親子に園を開放しています。友達が欲しい人、 今子育てに悩んでいる人、是非お気軽にお立ち寄り下さい。あのような痛ましい事件を二度と起こしたくないと 思います。どの子もすくすく育つよう街中みんなの優しい眼差しで子育てを応援していきたいものです。
 
「実のなる木の庭」  2010.06
保育園の庭に今年もざらんざらんと小さなさくらんぼが実をつけました。色づき始めたら ヒヨドリと競争で収穫です。クラス毎に甘酸っぱい味を堪能しました。いつでも好きな時にとっていいのですが、下の方 から実がなくなっていきだんだん手が届かなくなってしまいます。ベンチに上ったり、雲梯に登って手を伸ばしたり、飛びつい たり・・・・子どもながらに知恵を働かせ、木の下でチャレンジを繰り返します。そしていよいよ上の方に残すだけになると 鳥達の登場です。子どもたちの姿が見えない隙をねらってひとつ残らず食べ尽くしていきます。
木から赤い色が消え淋しくなってきた頃、次はジュンベリーやゆすら梅が赤く色づき始めました。迎にきたお母さんに「6月の いちごなんやで」と説明している子どもの声が聞こえます。ジュンベリーに
手の届かない2歳児さんには保育者が取って手渡し てあげます。「どんな味?」と聞くと、酸っぱい顔して返事の代わり。なんともかわいい光景です。
人として土台の力をつけていく乳幼児期です。全身を使い五感を働かせながらワクワクする体験がとても大切だと考えています。 保育園の庭という小さな自然ですが、木々や小動物が子どもたちの成長を促してくれます。
さてさて初夏の庭ではびわが色づき始めました。びわをめぐって子ども達はどんな会話を聞かせてくれるのでしょうか。
 
「わくわく・どきどき」語りたくなる生活の保障を
 命の大切さを子ども達に伝えたいという思いから、今年は誕生月に子どもの名前の由来や誕生時の 思い出などを書いてもらい、写真と共に展示しています。どの文章にも愛情があふれ、こんなふう
に育って欲しいという願いがひしひしと伝わってきます。
 でも一方で日々の暮らしは子どもの成長を味わう間もなく、追われるように過ぎていきます。毎日が 戦争のようで、怒ったりイライラしたり自己嫌悪に陥ることもしばしばでしょう。そんな時、自分より 大切な存在が出来た時、ずっと大好きでいたいと思ったあの時の自分を思い出し、少し余裕を取り戻して もらえたらなと思っています。

 保育園は忙しい日々を送るお父さん、お母さんの一番の応援団でありたいと思います。中でも子ども達の 園生活が満たされ、語りたいことが次から次へと出てくるような生活を保障していくことが大切なことだと思っています。
 子ども達は保育園で様々な人と関わり、経験することで色んなことを心に刻んで成長していきます。保育園での出来事を 子どもはどんなふうに感じているのでしょうか、クラス通信から少し紹介してみたいと思います。
 
月齢の違う1歳児クラス2グループの交流の様子  2010.01
 りす組に月齢の低いほうのグループ、ぶどうグループさんが遊びにきてくれました。 一緒にリズムをして「むっくりクマさん」をして遊び、給食、お昼寝、おやつまで交流しました。 同じ年だけどりす組さんには自分より小さいという意識があるらしく、優しく接するリス組さん。
「~やったん?」「~なぁ?」と顔をのぞき込んで話しかけたり、時には厳しく(?)「すぷーん もってない!」 「おててで たべてる!」と言ったかと思うと「すぷーんで たべや」と教えてあげています。ぶどうさんもりす組さんに 言われると、素直に話を聞き入れています。

・・・小さい1歳児でも小さい子への優しさを発揮したりできるんですね。家では末っ子の子どもも「年下の子にしてあげる」経験ができるのも保育園ならではです。
 
3歳児クラス給食風景  2010.01
お当番だった、よう子ちゃん、けい子ちゃん、給食を配ったあとに、
 (け)「せんせー、つるつるが(今日はスパゲティ)ひとつおおい!」
どれどれ・・・?と思って見てみると隣のお友達の器と重なって見えたようで、数は合っていました。
 (保)「あ!ちゃんと合ってるよ!ほら!」と言うと、
 (け)「ほんまや-!ちょっとかんちがいやな」と二人で笑い合っていました。
 「先生もよくあるよー」というとまた笑っていましたよ。
(名称は仮称です)

・・・・「赤ちゃんの時は目で楽しみ、お話ができるようになったら耳で楽しむ」といいますが、言葉が増えていくときのこどもの会話って本当に楽しいですね。
 
保育の中に生活文化をしっかりと根付かせたい  2009.01.22
 新年度には職員みんなでこの一年の保育のねらいや計画を立てるのですが、 今年は幼児の園では「あそび」と共に、「生活文化」を保育の中で大切にしたいと考えています。「あそび」は 体や手指・あたまを使うことで発達が促されるものですが、子ども達にとっては毎日繰り返される「生活」の中 でも本当にたくさんの事を学んでいきます。「お箸を使う」「ボタンをはめる」ことでしっかり指先を使ったり、 「当番」「クッキング」をすることで、頭の中で手順や見通しを考えながら道具を使ったりします。又集団生活 を通して、「順番」「交代」も身につけていきます。そんな生活でつけた様々な力を駆使して子ども達はあそび こみ、そしてあそびでつけた力がさらに身辺自立を促し、生活にしっかりと見通しや段取りがもてる力になります。 そう考えると、毎日の生活って、とても大切ですね。そこで今年度は、「食文化」にこだわってのクッキングや、 いろんな「生活文化」を保育の題材としてとり入れたいと考えています。どうぞご期待下さい!!
 
子育て支援について  2009.01.22
 保育園は元々保育に欠ける子どもの施設でしたが、2003年の法律改正により、 家庭で子育てのお手伝いをすることを義務付けられました。そのため幼児の園でも毎日のように地域の 親子が保育園に遊びに来られています。その中で「もこピヨ」(ピヨピヨ改め)は月1回地域の民生委員 さんが手伝って下さり、保育園と一緒にあそびを提供する日です。又「もこもこランド」は他園と協力し て生野・天王寺区内のいろんな場所で、移動動物園や、コンサート人形劇など多彩な取り組みをしています。 どなたでも自由に参加できますので、知人や友人で子育て中の方に是非お知らせ下さい。いつでも大歓迎です!!






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